(登録税法中改正法律)
法令番号: 法律第十四號
公布年月日: 明治42年3月25日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル登錄稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十二年三月二十四日
內閣總理大臣兼大藏大臣　侯爵　桂太郞
法律第十四號
登錄稅法中左ノ通改正ス
第十五條　砂鑛業ニ關シ砂鑛業原簿ニ登錄ヲ受クルトキハ左ノ區別ニ從ヒ登錄稅ヲ納ムヘシ
一　砂鑛權ノ設定
新規登錄　採取區域
河床ハ每二里迄
其ノ他ハ每十萬坪迄
　金十五圓
砂鑛區合併　每一件　金三圓
砂鑛區分割　設定砂鑛區每一箇　金三圓
二　砂鑛權ノ變更
增區　採取區域
河床ハ每二里迄
其ノ他ハ每十萬坪迄
　金十五圓
減區　每一件　金一圓
但シ增區ト同時ニ爲ス減區ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
三　砂鑛權ノ移轉
相續　每一件　金五圓
相續以外ノ原因ニ因ル移轉　每一件　金十五圓
四　抵當權ノ設定
新規登錄　債權金額　千分ノ六
砂鑛區ノ合併又ハ分割ノ出願ニ付砂鑛法ニ基キ爲シタル承諾又ハ協定ニ因ル設定　每一件　金五圓
五　順位ノ變更ニ因ル抵當權ノ變更　每一件　金十圓
六　抵當權ノ移轉
相續　每一件　金五圓
相續以外ノ原因ニ因ル移轉　每一件　金十圓
七　滯納處分以外ノ原因ニ因ル砂鑛權又ハ抵當權ノ處分ノ制限　債權金額　千分ノ四
八　廢業ニ因ル砂鑛權ノ消滅　每一件　金一圓
九　登錄ノ更正、變更又ハ抹消　每一件　金十錢
債權金額ニ因リ課稅額ヲ定ムル場合ニ於テ一定ノ債權金額ナキトキハ債權ノ目的タルモノノ價格ヲ以テ債權金額ト看做ス
附　則
本法ハ明治四十二年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行前砂鑛採取法ニ依リ砂鑛業ニ關スル出願又ハ屆出ヲ爲シ旣ニ手數料ヲ納メタル者ハ砂鑛法ニ依リテ爲ス其ノ事項ノ登錄ニ付更ニ登錄稅ヲ納ムルコトヲ要セス砂鑛法第二十七條第一項ニ依ル登錄ニ付亦同シ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル登録税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十二年三月二十四日
内閣総理大臣兼大蔵大臣　侯爵　桂太郎
法律第十四号
登録税法中左ノ通改正ス
第十五条　砂鉱業ニ関シ砂鉱業原簿ニ登録ヲ受クルトキハ左ノ区別ニ従ヒ登録税ヲ納ムヘシ
一　砂鉱権ノ設定
新規登録　採取区域
河床ハ毎二里迄
其ノ他ハ毎十万坪迄
　金十五円
砂鉱区合併　毎一件　金三円
砂鉱区分割　設定砂鉱区毎一箇　金三円
二　砂鉱権ノ変更
増区　採取区域
河床ハ毎二里迄
其ノ他ハ毎十万坪迄
　金十五円
減区　毎一件　金一円
但シ増区ト同時ニ為ス減区ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
三　砂鉱権ノ移転
相続　毎一件　金五円
相続以外ノ原因ニ因ル移転　毎一件　金十五円
四　抵当権ノ設定
新規登録　債権金額　千分ノ六
砂鉱区ノ合併又ハ分割ノ出願ニ付砂鉱法ニ基キ為シタル承諾又ハ協定ニ因ル設定　毎一件　金五円
五　順位ノ変更ニ因ル抵当権ノ変更　毎一件　金十円
六　抵当権ノ移転
相続　毎一件　金五円
相続以外ノ原因ニ因ル移転　毎一件　金十円
七　滞納処分以外ノ原因ニ因ル砂鉱権又ハ抵当権ノ処分ノ制限　債権金額　千分ノ四
八　廃業ニ因ル砂鉱権ノ消滅　毎一件　金一円
九　登録ノ更正、変更又ハ抹消　毎一件　金十銭
債権金額ニ因リ課税額ヲ定ムル場合ニ於テ一定ノ債権金額ナキトキハ債権ノ目的タルモノノ価格ヲ以テ債権金額ト看做ス
附　則
本法ハ明治四十二年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行前砂鉱採取法ニ依リ砂鉱業ニ関スル出願又ハ届出ヲ為シ既ニ手数料ヲ納メタル者ハ砂鉱法ニ依リテ為ス其ノ事項ノ登録ニ付更ニ登録税ヲ納ムルコトヲ要セス砂鉱法第二十七条第一項ニ依ル登録ニ付亦同シ