臨時台湾糖務局官制
法令番号: 勅令第百六十三號
公布年月日: 明治35年6月18日
法令の形式: 勅令
朕臨時臺灣糖務局官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十五年六月十七日
內閣總理大臣 伯爵 桂太郞
內務大臣 男爵 內海忠勝
勅令第百六十三號
臨時臺灣糖務局官制
第一條 臨時臺灣糖務局ハ臺灣總督ノ管理ニ屬シ甘蔗耕作及砂糖製造ノ改良及奬勵ニ關スル事務ヲ掌理ス
第二條 臨時臺灣糖務局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 一人
事務官 專任一人 奏任
技師 專任四人 奏任
技手
通譯
專任三十人 判任
第三條 前條定員ノ外必要ニ應シ俸給定額內ニ於テ技師及技手ヲ置クコトヲ得
第四條 局長ハ臺灣總督府高等官ヲ以テ之ニ充ツ
局長ハ臺灣總督ノ指揮監督ヲ承ケ局中一切ノ事務ヲ掌理シ部下ヲ監督ス
第五條 事務官ハ上官ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌ル
第六條 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第七條 屬ハ上官ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第八條 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第九條 通譯ハ上官ノ指揮ヲ承ケ通譯ニ從事ス
第十條 臺灣總督ハ須要ノ地ニ支局ヲ置キ局中ノ事務ヲ分掌セシムルコトヲ得
支局ノ名稱及其ノ管轄區域ハ臺灣總督之ヲ定ム
第十一條 支局長ハ事務官、技師又ハ支局所在地ノ廳長ヲ以テ之ニ充ツ
支局長ハ局長ノ指揮ヲ承ケ支局ノ事務ヲ掌理ス
第十二條 支局ニ糖務委員ヲ置クコトヲ得
委員ハ各支局五人以內トシ判任ノ待遇トス
委員ハ支局管轄內ニ居住シ糖業ニ經驗アル者又ハ名望アル者ノ中ヨリ糖務局長之ヲ命ス
第十三條 糖務委員ハ糖業ノ改良及奬勵事務ニ關シ支局長ノ諮問應ニシ意見ヲ開申ス
支局長ハ委員ヲシテ糖業ノ改良及奬勵ニ關スル事務ニ從事セシムルコトヲ得
第十四條 糖務委員ニハ一箇月二十圓以內ノ手當ヲ給スルコトヲ得
朕臨時台湾糖務局官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十五年六月十七日
内閣総理大臣 伯爵 桂太郎
内務大臣 男爵 内海忠勝
勅令第百六十三号
臨時台湾糖務局官制
第一条 臨時台湾糖務局ハ台湾総督ノ管理ニ属シ甘蔗耕作及砂糖製造ノ改良及奨励ニ関スル事務ヲ掌理ス
第二条 臨時台湾糖務局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長 一人
事務官 専任一人 奏任
技師 専任四人 奏任
技手
通訳
専任三十人 判任
第三条 前条定員ノ外必要ニ応シ俸給定額内ニ於テ技師及技手ヲ置クコトヲ得
第四条 局長ハ台湾総督府高等官ヲ以テ之ニ充ツ
局長ハ台湾総督ノ指揮監督ヲ承ケ局中一切ノ事務ヲ掌理シ部下ヲ監督ス
第五条 事務官ハ上官ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌ル
第六条 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第七条 属ハ上官ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
第八条 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ従事ス
第九条 通訳ハ上官ノ指揮ヲ承ケ通訳ニ従事ス
第十条 台湾総督ハ須要ノ地ニ支局ヲ置キ局中ノ事務ヲ分掌セシムルコトヲ得
支局ノ名称及其ノ管轄区域ハ台湾総督之ヲ定ム
第十一条 支局長ハ事務官、技師又ハ支局所在地ノ庁長ヲ以テ之ニ充ツ
支局長ハ局長ノ指揮ヲ承ケ支局ノ事務ヲ掌理ス
第十二条 支局ニ糖務委員ヲ置クコトヲ得
委員ハ各支局五人以内トシ判任ノ待遇トス
委員ハ支局管轄内ニ居住シ糖業ニ経験アル者又ハ名望アル者ノ中ヨリ糖務局長之ヲ命ス
第十三条 糖務委員ハ糖業ノ改良及奨励事務ニ関シ支局長ノ諮問応ニシ意見ヲ開申ス
支局長ハ委員ヲシテ糖業ノ改良及奨励ニ関スル事務ニ従事セシムルコトヲ得
第十四条 糖務委員ニハ一箇月二十円以内ノ手当ヲ給スルコトヲ得