国内の衛生意識の向上に伴い鶏卵の需要が年々増加している。養鶏は古くから農家で簡単に行われてきた産業であり、国家経済上も奨励すべき事業である。しかし、近年中国からの鶏卵輸入が急増しており、以前は20-30万円程度だった輸入額が一昨年には100万円、昨年はそれを超える規模となっている。このまま放置すれば国内の鶏卵生産が圧迫される恐れがあるため、関税定率法附属輸入税表における輸入税率を引き上げることで、国内養鶏業の発展を図ろうとするものである。
参照した発言:
第16回帝国議会 衆議院 関税定率法付属輸入税表中改正法律案委員会 第2号