丹後国与謝郡雲原村は、同郡の南端で丹波国に突出しており、郡役所まで七里の距離があり、与謝峠という険しい坂を越えねばならず交通が不便である。一方、丹波国天田郡役所までは四里余りで、日常の取引も天田郡で行われており、村民からも天田郡への編入を希望する声が上がっている。この変更により地理的境界も整然となる。両郡とも十分な資力を持つ大郡であり、雲原村の移動は郡の運営に影響を与えない。また、雲原村を天田郡に編入し金山村と合併することで、村民の福祉向上にも寄与する。
参照した発言:
第16回帝国議会 衆議院 京都府下国界並郡界変更法律案委員会 第1号