市町村立小学校教員退隠料及遺族扶助料法の改正案には4つの要点がある。第一に、小学校教員の俸給からの百分の一納金を廃止して優遇する。第二に、教育上重要な任務を担う舎監にも教員同様の退隠料の恩典を与える。第三に、教員から文官(地方視学など)への転任時に、これまで失われていた恩給の権利を保持し、勤務年数を通算できるようにする。第四に、実業学校令の発布に伴い、徒弟学校を法の対象に加える。その他は法文の不備を補う技術的な改正である。
参照した発言: 第13回帝国議会 貴族院 本会議 第36号