現行の遠洋漁業奨励法では、奨励対象となる船舶の大きさが汽船100トン、帆船60トンと定められているが、これは実態に即していない。米国やカナダの漁船は20~30トン、ロシアの捕鯨船も50トン程度で操業している。そこで汽船50トン、帆船30トンに制限を緩和する。また奨励金も現行の1トンあたり5円では少額すぎて効果がないため、汽船15円、帆船10円に引き上げる。これは船舶調製費の10年償還を想定した金額である。予算上も年間15万円の枠内で収まり、実施に支障はない。
参照した発言:
第13回帝国議会 衆議院 本会議 第25号