台湾銀行法により一覧払手形の発行特典は定められていたが、政府からの補助は規定されていなかった。銀行設立に着手したものの、経済社会の逆境により株金募集の見込みが立たず、台湾の治安も不安定で信用も普及していないため、資本家が危険視して株式募集に応じない状況であった。そこで政府補助なしには創立が困難と判断し、第十二議会で三百万円の無利息五年貸付を提案したが、議会解散により実現せず。今回は三百万円のうち百万円を政府が株式募集に応じることで、一般からの募集株数を減らし、募集を容易にすることを目的とする。
参照した発言:
第13回帝国議会 衆議院 本会議 第17号