陸軍衛生材料廠条例
法令番号: 勅令第四十二號
公布年月日: 明治31年3月26日
法令の形式: 勅令
朕陸軍衞生材料廠條例ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十一年三月二十五日
陸軍大臣 子爵 桂太郞
勅令第四十二號
陸軍衞生材料廠條例
第一條 陸軍衞生材料廠ハ陸軍大臣ノ管轄ニ屬シ平戰兩時ニ於ケル衞生材料獸醫材料ノ購買製造貯藏修理支給交換等ヲ掌リ且該材料ニ關スル試驗ヲ行フ所トス
第二條 陸軍衞生材料廠ハ本廠及支廠ヨリ成ル
本廠ハ之ヲ東京ニ置キ各支廠ヲ統轄ス
支廠ハ師團司令部所在地東京ヲ除クニ置キ衞生材料某地支廠ト稱ス
第三條 本廠及支廠ニ左ノ職員ヲ置ク
本廠
廠長 藥劑監
廠員 藥劑官、獸醫
軍吏
支廠
廠長 一等藥劑官
廠員 藥劑官、獸醫
前項ノ外下士判任文官ヲ置ク
第四條 本廠長ハ陸軍大臣ニ隸シ衞生材料廠ノ事務ヲ總理シ管掌ノ事項ニ就テハ陸軍省軍務局長醫務局長ノ區處ヲ承クルモノトス
本廠長ハ前項ノ外本廠保管ノ戰用材料及近衞第一師管內ニ於ケル軍隊官衙學校獸醫學校ニ於ケル獸醫材料ハ除クニ要スル通常材料ノ購買製造貯藏修理支給交換ヲ掌ル
第五條 支廠長ハ本廠長ニ隸シ支廠ノ事務ヲ整理シ支廠保管ノ戰用材料及所在地師管內ニ於ケル軍隊官衙憲兵隊及軍馬補充部支部ハ除ク學校ニ要スル通常材料ノ購買製造貯藏修理支給交換ヲ掌ル
第六條 廠長ハ師團長ノ主管ニ係ル動員計畫竝戰時要塞ニ要スル戰用材料ノ事ニ就テハ當該師團長、要塞司令官ノ命ヲ承ケ其ノ他特設部師團長要塞司令官ノ主管ニ係ルモノヲ除クニ要スルモノニ在テハ別ニ定ムル區分ニ從ヒ各其ノ主管ニ任スル者ノ命ヲ承ク
第七條 廠員及軍吏ハ廠長ノ命ヲ承ケ分擔ノ事務ニ服ス
第八條 衞生材料廠在ラサル地臺灣ヲ除クノ軍隊ニ要スル戰用材料ノ貯藏及保管ニ就テハ陸軍大臣之ヲ定ム
附 則
第九條 當分ノ內臺灣ニ於ケル衞生材料ノ事務ハ臺灣守備混成旅團司令部所在地ノ衞戍病院長ヲシテ扱ハシメ獸醫材料ノ事務ハ臺灣守備混成旅團獸醫部長ヲシテ扱ハシム
第十條 本條例ハ明治三十一年四月一日ヨリ施行ス
明治二十九年勅令第百九十五號陸軍中央衞生材料廠條例ハ本條例施行ノ日ヨリ廢止ス
朕陸軍衛生材料廠条例ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十一年三月二十五日
陸軍大臣 子爵 桂太郎
勅令第四十二号
陸軍衛生材料廠条例
第一条 陸軍衛生材料廠ハ陸軍大臣ノ管轄ニ属シ平戦両時ニ於ケル衛生材料獣医材料ノ購買製造貯蔵修理支給交換等ヲ掌リ且該材料ニ関スル試験ヲ行フ所トス
第二条 陸軍衛生材料廠ハ本廠及支廠ヨリ成ル
本廠ハ之ヲ東京ニ置キ各支廠ヲ統轄ス
支廠ハ師団司令部所在地東京ヲ除クニ置キ衛生材料某地支廠ト称ス
第三条 本廠及支廠ニ左ノ職員ヲ置ク
本廠
廠長 薬剤監
廠員 薬剤官、獣医
軍吏
支廠
廠長 一等薬剤官
廠員 薬剤官、獣医
前項ノ外下士判任文官ヲ置ク
第四条 本廠長ハ陸軍大臣ニ隷シ衛生材料廠ノ事務ヲ総理シ管掌ノ事項ニ就テハ陸軍省軍務局長医務局長ノ区処ヲ承クルモノトス
本廠長ハ前項ノ外本廠保管ノ戦用材料及近衛第一師管内ニ於ケル軍隊官衙学校獣医学校ニ於ケル獣医材料ハ除クニ要スル通常材料ノ購買製造貯蔵修理支給交換ヲ掌ル
第五条 支廠長ハ本廠長ニ隷シ支廠ノ事務ヲ整理シ支廠保管ノ戦用材料及所在地師管内ニ於ケル軍隊官衙憲兵隊及軍馬補充部支部ハ除ク学校ニ要スル通常材料ノ購買製造貯蔵修理支給交換ヲ掌ル
第六条 廠長ハ師団長ノ主管ニ係ル動員計画並戦時要塞ニ要スル戦用材料ノ事ニ就テハ当該師団長、要塞司令官ノ命ヲ承ケ其ノ他特設部師団長要塞司令官ノ主管ニ係ルモノヲ除クニ要スルモノニ在テハ別ニ定ムル区分ニ従ヒ各其ノ主管ニ任スル者ノ命ヲ承ク
第七条 廠員及軍吏ハ廠長ノ命ヲ承ケ分担ノ事務ニ服ス
第八条 衛生材料廠在ラサル地台湾ヲ除クノ軍隊ニ要スル戦用材料ノ貯蔵及保管ニ就テハ陸軍大臣之ヲ定ム
附 則
第九条 当分ノ内台湾ニ於ケル衛生材料ノ事務ハ台湾守備混成旅団司令部所在地ノ衛戍病院長ヲシテ扱ハシメ獣医材料ノ事務ハ台湾守備混成旅団獣医部長ヲシテ扱ハシム
第十条 本条例ハ明治三十一年四月一日ヨリ施行ス
明治二十九年勅令第百九十五号陸軍中央衛生材料廠条例ハ本条例施行ノ日ヨリ廃止ス