明治29年度の海軍臨時軍事費のうち、台湾における戦後処理に関する一時賜金の取調書類が、台北停車場から総督府への輸送中に盗難に遭い、淡水川付近で発見された際には半分が紛失していた。そのため書類の再調査が必要となったが、29年度中での完了が困難となった。このことから、一時賜金とそれに関連する費用について30年度への繰越使用を認める法律案の制定を求めるものである。
参照した発言: 第10回帝国議会 衆議院 本会議 第25号