毛織物の需要が年々増加し、輸入額は1000万円を超えているが、国内の毛織工業はまだ微々たるもので、製造高は119万円程度に留まっている。しかし、工賃の安さや原料調達の利点から、将来的には輸入防遏のみならず、南洋諸島や中国、朝鮮への輸出産業となる可能性を秘めている。この産業の発展を促すため、原料となる羊毛の海関税を免除することで、事業者の負担を軽減し、産業の育成を図ろうとするものである。なお、この免除による国庫への影響は約3万円程度と軽微である。
参照した発言:
第9回帝国議会 衆議院 本会議 第42号