郡の境界を適切に定めることは、国家行政の機関を円滑に運営し、郡の自治を実現するための重要な準備である。現在の区画は古く、行政上の実態に合わなくなっているため、地理、歴史、交通、面積、人口、租税などを考慮して再編が必要となった。また、郡役所の所在地については、既存の管轄区域を重視し、共同体としての実態を尊重した。この改正により全国の郡数は709から532に減少するが、郡役所数は509から532に増加する。これは府県制・郡制施行の前提となる重要な制度改革である。
参照した発言:
第9回帝国議会 衆議院 本会議 第28号