郡の境界を適切に定めることは、国家行政の機関を円滑に運営し、郡の自治を実現するための重要な準備である。現在の郡界は古代からの区画を基にしているが、時代の変化に応じた見直しが必要となっている。政府は地理、歴史、交通の便、面積、人口、租税などを考慮し、また現在の郡役所の位置も重視して調査を行った。この法案により全国の郡数は709から532に減少するが、郡役所数は逆に23か所増加する。この郡の廃置分合は、府県制・郡制を実施するための不可欠な準備段階として位置づけられている。
参照した発言:
第9回帝国議会 衆議院 本会議 第28号