司法官の毎年の欠員が平均98名に上る中、その補充は主に司法官試補から行う必要があるが、現状では志願者が少ない。その原因の一つは、他官庁と比べて実地修習期間が長いことにある。弁護士からの補充も試みたが、必要な人数を確保することは困難である。このため、裁判所の機能維持と司法の質確保のためには、司法官試補の実地修習期間を3年から1年6ヶ月に短縮する以外に方策がない。これにより、司法官試補志願者の増加を図り、司法官の安定的な補充を実現することが本法案の目的である。
参照した発言:
第9回帝国議会 貴族院 本会議 第4号