予定鉄道線路中私設鉄道会社に敷設許可を与えることについて、国家経済と長期的な観点から慎重な判断が必要である。直江津延長線は海岸沿いのため国防上の効用が低く、碓氷のアプト式は部品交換や運用面で問題がある。一方、上越線は距離・時間ともに短縮でき、人口密集地域を通過する利点がある。また、国防の要である新潟への重要路線として、延長線を私設会社に許可すると将来の上越線敷設に支障をきたす恐れがある。そのため、直江津延長線は官設とすべきとの修正案を提出するものである。
参照した発言:
第6回帝国議会 衆議院 本会議 第9号