(徴兵事務条例中改正加除ノ件)
法令番号: 勅令第三十三號
公布年月日: 明治25年4月5日
法令の形式: 勅令
朕徵兵事務條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十五年四月四日
海軍大臣 子爵 樺山資紀
陸軍大臣 子爵 高島鞆之助
內務大臣 伯爵 副島種臣
勅令第三十三號
徵兵事務條例中左ノ通改正ス
第九條中「警備隊司令官」ヲ「警備隊區司令官」ニ改ム
第十條乃至第十八條ヲ左ノ如ク改ム
第十條 第八條第九條ニ揭クル徵兵官ノ外旅管內府縣每ニ旅管徵兵參事員大隊區內徵募區每ニ大隊區徵兵參事員警備隊區內徵募區每ニ警備隊區徵兵參事員ヲ置ク
第十一條 旅管徵兵參事員及大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ハ徵兵令第二十條ニ當ル徵集延期及徵集免除ニ關スル事件ヲ審議シ意見ヲ徵兵官ニ具申スルヲ任トス但徵兵官ノ裁決ニ付可否ヲ議スルノ權ナキモノトス
第十二條 旅管徵兵參事員ハ府縣名譽職參事會員ヲ以テ之ニ充テ大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ハ郡市名譽職參事會員ヲ以テ之ニ充ツ但府ニ在テハ其府名譽職參事會員ニ於テ郡市部各二名ヲ互選シ市ニ在テハ其市名譽職參事會員ニ於テ四名ヲ互選シ之ヲ定ム
島廳ヲ置ク島嶼ノ大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ハ島司ニ於テ各町村會議員中ヨリ四名ヲ選ヒ府縣知事ノ認可ヲ得テ之ヲ命ス其任期ハ町村會議員ノ任期ニ依ル
第十三條 旅管徵兵參事員及大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ハ互ニ兼ヌルヲ得ス
郡市參事會員ヲ兼ヌル府參事會員ニシテ互選ニ當リタル者又ハ縣參事會員ニシテ郡市參事會員ヲ兼ヌル者ハ旅管徵兵參事員ニ充ツ此場合ニ於テ郡ノ大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ノ缺員ハ郡制第四十八條ニ依リ補充員ノ內ヨリ之ヲ補缺ス可シ
第十四條 每年徵募事務及徵募準備事務執行中ハ旅管徵兵醫官及大隊區徵兵醫官又ハ警備隊區徵兵醫官ヲ置ク
旅管徵兵醫官ハ旅管內徵兵身體檢査ニ係ル事ヲ總管シ大隊區徵兵醫官又ハ警備隊區徵兵醫官ハ徵兵身體ノ檢査ニ從事ス
第十五條 旅管徵兵醫官ハ陸軍二等軍醫正一名ヲ以テ之ニ充テ大隊區徵兵醫官又ハ警備隊區徵兵醫官ハ陸軍一二三等軍醫一名ヲ以テ之ニ充ツ
第十六條 每年徵募事務及徵募準備事務執行中ハ旅管徵兵署事務員旅管徵兵署事務補助員及大隊區徵兵署事務員又ハ警備隊區徵兵署事務員ヲ置ク
旅管徵兵署事務員ハ旅管徵兵署一般ノ事務ヲ掌理シ旅管徵兵署事務補助員及大隊區徵兵署事務員又ハ警備隊區徵兵署事務員ハ該徵兵署ノ庶務ニ從事ス
第十七條 旅管徵兵署事務員ハ旅團副官一名府縣兵事擔任ノ課長ヲ以テ之ニ充テ旅管徵兵署事務補助員ハ旅團書記一名府縣屬若干名及島廳郡市書記各一名ヲ以テ之ニ充テ大隊區徵兵署事務員又ハ警備隊區徵兵署事務員ハ大隊區書記又ハ警備隊區書記一名島廳書記又ハ郡市書記一名若クハ二名ヲ以テ之ニ充ツ
第十八條 每年徵募準備事務執行中ハ地方醫師若干名ヲ以テ徵兵醫官補助員トシ府縣知事ノ選ヲ以テ之ヲ命ス
徵兵醫官補助員ハ徵兵醫官ノ指揮ヲ受ケ身體檢査ノ事ヲ補助ス
第二十一條中「師團長ハ」ノ下「第十九條ノ勅令及第二十條ノ配賦ニ基キ」ノ十八字ヲ加フ
第二十三條中「三月一日」ヲ「二月十五日」ニ改ム
第二十五條中「警備隊」ノ下「區」ノ一字ヲ加フ
第二十六條中「徵兵委員」ヲ「徵兵官及徵兵參事員」ニ改ム
同條ニ左ノ一項ヲ追加ス
若シ兵役ノ適否判定シ難キ者アルトキハ他ノ徵兵署又ハ檢査所ニ於テ其檢査ヲ續行スルコトヲ得
第二十七條中「警備隊」ノ下「區」ノ一字ヲ加フ
第三十三條中「警備隊」ノ下「區」ノ一字ヲ加フ
第三十四條第一項中「タル」ヲ「現役ニ徵ス可キ」ニ改ム
同條第二項中「旅管徵兵委員」ヲ「旅管徵兵官旅管徵兵參事員」ニ改ム
第三十五條ヲ左ノ如ク改ム
第三十五條 旅管徵兵官ハ總代人ノ抽キタル籤番號ノ順序ニ依リ抽籤名簿二本ヲ作リ其一本ハ之ヲ島司郡市長ニ交付ス可シ
第三十六條中「免役名簿及國民兵編入」ヲ「徵集免除名簿及兵役免除」ニ改ム
第三十七條中「處分ヲ爲シタル者」ノ下「徵集免除ノ者ヲ除ク」ノ九字ヲ加フ
第三十八條第二項中「都督」ヲ「師團長」ニ改ム
同條第三項中「免役名簿及國民兵編入」ヲ「徵集免除名簿及兵役免除」ニ改ム
第四十一條中「及國民兵編入竝免役」ヲ「編入徵集免除及兵役免除」ニ改ム
第四十三條中「第二十一條第二十八條」ノ十字ヲ削ル
第四十八條ヲ左ノ如ク改ム
第四十八條 新兵入營ノトキハ先ツ大隊區司令部若クハ便宜ノ地ニ召集シ新兵引率員之ヲ入營地ニ引率シ大隊區司令部所在ノ入營地ニ在テハ大隊區司令官ヨリ直ニ當該隊長ニ交付ス但新兵五人未滿ナルトキハ直ニ入營地ニ單行セシム
近衞新兵及海軍新兵ハ其集合地ニ引率シ新兵受領員ニ交付スルモノトス但新兵引率員出發後到著シタル者ハ直ニ入營地ニ單行セシム
第四十九條中「警備隊」ノ下「區」ノ一字ヲ加フ
同條ニ左ノ一項ヲ追加ス
其延期ヲ願フ者ハ願書ニ市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ其父母疾病危篤ノ者ハ醫師ノ診斷證書ヲ添ヘ差出スヘシ
第五十條ヲ左ノ如ク改ム
第五十條 新兵入營前ハ第四條ノ區域外ニ轉籍戶籍上本人ノ出入モ含有ス以下轉籍トアルモノ皆同シスルモ所屬ノ隊籍ヲ變更セス寄留地ニ於テ徵集ニ應ス可キ者ニシテ本籍ニ復歸シタルトキ亦同シ
徵兵令第二十七條ニ當リ翌年囘ト爲リタル者其年ノ徵募事務終結迄ハ前項ノ限ニ在ラス
第五十一條中「認タル者」ノ下「又ハ入營後直ニ施行スル身體檢査ニ於テ永久兵役及常備後備ノ服役ニ堪ヘ難キ者」ノ三十六字ヲ加ヘ「同月同日迄ニ入營セシム」ノ十一字ヲ削ル
第五十三條第二項ヲ左ノ如ク改ム
其願書ニハ同徵募區內新兵ノ戶主二名ノ保證書ヲ添ヘ島司郡市長及大隊區司令官又ハ警備隊區司令官ヲ經テ旅團長ニ差出ス可シ但町村ニ在テハ町村長ノ奧書證印ヲ受ク可キモノトス
同條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
島司郡市長ハ其事實ヲ審覈シ狀況書ヲ作リ願書ト共ニ大隊區司令官又ハ警備隊區司令官ニ送付ス可シ
第五十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
新兵入營前轉籍シタルトキハ十四日以內ニ市町村長ヲ經テ監視區長ニ屆出可シ但監視區外ニ係ルトキハ新舊住地所管ノ監視區長ニ屆出可シ
同條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徵集ニ應ス可キ者本籍ニ復歸シタルトキハ前項ノ例ニ依リ屆出可シ
第五十五條中「七日」ヲ「十四日」ニ「者ハ」ヲ「トキハ其往先ヲ詳ニシ市町村長ヲ經テ」ニ改ム
第五十六條ニ左ノ一項ヲ追加ス
豫備徵員ヲ徵集スルトキハ島廳若クハ郡市吏員之ヲ入營地又ハ臨時指定ノ地ニ引率シテ大隊區司令官又ハ陸海軍派出官ニ交付スルモノトス
第五十七條ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徵集ニ應ス可キ者翌年一月一日以後本籍ニ復歸シタルトキ亦前項ノ例ニ依ル但徵募年ノ十二月三十一日以前本籍ニ復歸シタル者同月同日迄ニ徵集ノ命ナキトキ亦同シ
第五十八條第一項ヲ左ノ如ク改ム
豫備徵員轉籍シタルトキハ十四日以內ニ市町村長ヲ經テ監視區長ニ屆出可シ但監視區外ニ係ルトキハ新舊住地所管ノ監視區長ニ屆出可シ
同條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徵集ニ應ス可キ者本籍ニ復歸シタルトキハ前項ノ例ニ依リ屆出可シ
第五十九條第一項ヲ左ノ如ク改ム
豫備徵員寄留若クハ十四日以上ノ旅行ヲ爲サントスルトキハ其往先ヲ詳ニシ市町村長ヲ經テ監視區長ニ屆出可シ其復歸シタルトキ亦同シ
第六十條ヲ左ノ如ク改ム
第六十條 徵兵令第十條ニ依リ現役ニ服センコトヲ志願スル者ハ其願書ニ戶主或ハ後見人連署シ身元證書ヲ添ヘ市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ九月一日以前自己ノ服役セント欲スル軍隊又ハ鎭守府ニ願出テ許可ヲ受ク可シ但軍隊又ハ鎭守府遠隔ノ地ニ居住ノ者ハ徵兵檢査ノ際大隊區徵兵署又ハ警備隊區徵兵署若クハ徵兵檢査所ニ申立テ身體檢査ヲ受ケ合格ノ者ハ合格證書ヲ添ヘ願出ルコトヲ得
檢査ノ爲メ往復ノ旅費及入營旅費ハ自辨トス
第六十二條第一項中「願出可シ」ノ下「但徵兵令第二十條ニ當リ其事故三箇年ヲ過クルモ仍ホ止マサル者ハ本條ノ保證書ヲ添ヘ屆出可シ」ノ四十三字ヲ加フ
同條第二項中「其願書」ノ下「及屆書」ノ三字ヲ加フ
第六十三條第一項中「一月三十一日」ヲ「三月一日」ニ改ム
同條第三項中「壯丁名簿」ノ下「若クハ前年ノ假決名簿」ノ十字ヲ加フ
同條第三項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
本條ノ願出已ムヲ得サル事故ノ爲メ三月一日ヲ過クルモノハ島司郡市長ヨリ本人寄留地島司郡市長ニ協議シ徵募上故障ナキモノニ限リ許可ス可シ
第六十四條中「診斷書」ヲ「診斷證書」ニ改ム
第六十五條中「警備隊」ノ下「區」ノ一字ヲ加ヘ「診斷書」ヲ「診斷證書」ニ改ム
第六十六條中「府縣郡市島嶼」ノ六字ヲ削リ「地方徵兵醫員」ヲ「徵兵醫官補助員」ニ改ム
第六十七條中「永久服役」ヲ「永久兵役」ニ改メ「近衞都督」ノ四字ヲ削ル
同條ニ左ノ一項ヲ追加ス
其疾病傷痍ニ依リ常備後備ノ服役ニ堪ヘ難キ者ハ國民兵ニ編入ス
第六十八條第一項中「近衞都督」ノ四字ヲ削ル
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
其願書ニハ同徵募區內現役兵ノ戶主二名ノ保證書ヲ添ヘ島司郡市長大隊區司令官又ハ警備隊區司令官及旅團長ヲ經テ師團長又ハ鎭守府司令長官ニ差出ス可シ但町村ニ在テハ町村長ノ奧書證印ヲ受ク可キモノトス
同條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
島司郡市長ハ其事實ヲ審覈シ狀況書ヲ作リ願書ト共ニ大隊區司令官又ハ警備隊區司令官ニ送付ス可シ
第七十四條ノ次ニ左ノ一條ヲ追加ス
第七十五條 第十條ノ旅管徵兵參事員ハ未タ府縣制ヲ施行セサル府縣ニ在テハ府縣會常置委員ニ於テ四名ヲ互選シ當選ノ者ヲ以テ之ニ充ツ
大隊區徵兵參事員又ハ警備隊區徵兵參事員ハ未タ郡制ヲ施行セサル郡ニ在テハ其郡內ニ於テ四名ヲ選擧シ當選ノ者ヲ以テ之ニ充ツ其選擧人被選擧人資格選擧ノ方法及任期ハ總テ府縣會議員ノ例ニ依ル
朕徴兵事務条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十五年四月四日
海軍大臣 子爵 樺山資紀
陸軍大臣 子爵 高島鞆之助
内務大臣 伯爵 副島種臣
勅令第三十三号
徴兵事務条例中左ノ通改正ス
第九条中「警備隊司令官」ヲ「警備隊区司令官」ニ改ム
第十条乃至第十八条ヲ左ノ如ク改ム
第十条 第八条第九条ニ掲クル徴兵官ノ外旅管内府県毎ニ旅管徴兵参事員大隊区内徴募区毎ニ大隊区徴兵参事員警備隊区内徴募区毎ニ警備隊区徴兵参事員ヲ置ク
第十一条 旅管徴兵参事員及大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ハ徴兵令第二十条ニ当ル徴集延期及徴集免除ニ関スル事件ヲ審議シ意見ヲ徴兵官ニ具申スルヲ任トス但徴兵官ノ裁決ニ付可否ヲ議スルノ権ナキモノトス
第十二条 旅管徴兵参事員ハ府県名誉職参事会員ヲ以テ之ニ充テ大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ハ郡市名誉職参事会員ヲ以テ之ニ充ツ但府ニ在テハ其府名誉職参事会員ニ於テ郡市部各二名ヲ互選シ市ニ在テハ其市名誉職参事会員ニ於テ四名ヲ互選シ之ヲ定ム
島庁ヲ置ク島嶼ノ大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ハ島司ニ於テ各町村会議員中ヨリ四名ヲ選ヒ府県知事ノ認可ヲ得テ之ヲ命ス其任期ハ町村会議員ノ任期ニ依ル
第十三条 旅管徴兵参事員及大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ハ互ニ兼ヌルヲ得ス
郡市参事会員ヲ兼ヌル府参事会員ニシテ互選ニ当リタル者又ハ県参事会員ニシテ郡市参事会員ヲ兼ヌル者ハ旅管徴兵参事員ニ充ツ此場合ニ於テ郡ノ大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ノ欠員ハ郡制第四十八条ニ依リ補充員ノ内ヨリ之ヲ補欠ス可シ
第十四条 毎年徴募事務及徴募準備事務執行中ハ旅管徴兵医官及大隊区徴兵医官又ハ警備隊区徴兵医官ヲ置ク
旅管徴兵医官ハ旅管内徴兵身体検査ニ係ル事ヲ総管シ大隊区徴兵医官又ハ警備隊区徴兵医官ハ徴兵身体ノ検査ニ従事ス
第十五条 旅管徴兵医官ハ陸軍二等軍医正一名ヲ以テ之ニ充テ大隊区徴兵医官又ハ警備隊区徴兵医官ハ陸軍一二三等軍医一名ヲ以テ之ニ充ツ
第十六条 毎年徴募事務及徴募準備事務執行中ハ旅管徴兵署事務員旅管徴兵署事務補助員及大隊区徴兵署事務員又ハ警備隊区徴兵署事務員ヲ置ク
旅管徴兵署事務員ハ旅管徴兵署一般ノ事務ヲ掌理シ旅管徴兵署事務補助員及大隊区徴兵署事務員又ハ警備隊区徴兵署事務員ハ該徴兵署ノ庶務ニ従事ス
第十七条 旅管徴兵署事務員ハ旅団副官一名府県兵事担任ノ課長ヲ以テ之ニ充テ旅管徴兵署事務補助員ハ旅団書記一名府県属若干名及島庁郡市書記各一名ヲ以テ之ニ充テ大隊区徴兵署事務員又ハ警備隊区徴兵署事務員ハ大隊区書記又ハ警備隊区書記一名島庁書記又ハ郡市書記一名若クハ二名ヲ以テ之ニ充ツ
第十八条 毎年徴募準備事務執行中ハ地方医師若干名ヲ以テ徴兵医官補助員トシ府県知事ノ選ヲ以テ之ヲ命ス
徴兵医官補助員ハ徴兵医官ノ指揮ヲ受ケ身体検査ノ事ヲ補助ス
第二十一条中「師団長ハ」ノ下「第十九条ノ勅令及第二十条ノ配賦ニ基キ」ノ十八字ヲ加フ
第二十三条中「三月一日」ヲ「二月十五日」ニ改ム
第二十五条中「警備隊」ノ下「区」ノ一字ヲ加フ
第二十六条中「徴兵委員」ヲ「徴兵官及徴兵参事員」ニ改ム
同条ニ左ノ一項ヲ追加ス
若シ兵役ノ適否判定シ難キ者アルトキハ他ノ徴兵署又ハ検査所ニ於テ其検査ヲ続行スルコトヲ得
第二十七条中「警備隊」ノ下「区」ノ一字ヲ加フ
第三十三条中「警備隊」ノ下「区」ノ一字ヲ加フ
第三十四条第一項中「タル」ヲ「現役ニ徴ス可キ」ニ改ム
同条第二項中「旅管徴兵委員」ヲ「旅管徴兵官旅管徴兵参事員」ニ改ム
第三十五条ヲ左ノ如ク改ム
第三十五条 旅管徴兵官ハ総代人ノ抽キタル籤番号ノ順序ニ依リ抽籤名簿二本ヲ作リ其一本ハ之ヲ島司郡市長ニ交付ス可シ
第三十六条中「免役名簿及国民兵編入」ヲ「徴集免除名簿及兵役免除」ニ改ム
第三十七条中「処分ヲ為シタル者」ノ下「徴集免除ノ者ヲ除ク」ノ九字ヲ加フ
第三十八条第二項中「都督」ヲ「師団長」ニ改ム
同条第三項中「免役名簿及国民兵編入」ヲ「徴集免除名簿及兵役免除」ニ改ム
第四十一条中「及国民兵編入並免役」ヲ「編入徴集免除及兵役免除」ニ改ム
第四十三条中「第二十一条第二十八条」ノ十字ヲ削ル
第四十八条ヲ左ノ如ク改ム
第四十八条 新兵入営ノトキハ先ツ大隊区司令部若クハ便宜ノ地ニ召集シ新兵引率員之ヲ入営地ニ引率シ大隊区司令部所在ノ入営地ニ在テハ大隊区司令官ヨリ直ニ当該隊長ニ交付ス但新兵五人未満ナルトキハ直ニ入営地ニ単行セシム
近衛新兵及海軍新兵ハ其集合地ニ引率シ新兵受領員ニ交付スルモノトス但新兵引率員出発後到著シタル者ハ直ニ入営地ニ単行セシム
第四十九条中「警備隊」ノ下「区」ノ一字ヲ加フ
同条ニ左ノ一項ヲ追加ス
其延期ヲ願フ者ハ願書ニ市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ其父母疾病危篤ノ者ハ医師ノ診断証書ヲ添ヘ差出スヘシ
第五十条ヲ左ノ如ク改ム
第五十条 新兵入営前ハ第四条ノ区域外ニ転籍戸籍上本人ノ出入モ含有ス以下転籍トアルモノ皆同シスルモ所属ノ隊籍ヲ変更セス寄留地ニ於テ徴集ニ応ス可キ者ニシテ本籍ニ復帰シタルトキ亦同シ
徴兵令第二十七条ニ当リ翌年回ト為リタル者其年ノ徴募事務終結迄ハ前項ノ限ニ在ラス
第五十一条中「認タル者」ノ下「又ハ入営後直ニ施行スル身体検査ニ於テ永久兵役及常備後備ノ服役ニ堪ヘ難キ者」ノ三十六字ヲ加ヘ「同月同日迄ニ入営セシム」ノ十一字ヲ削ル
第五十三条第二項ヲ左ノ如ク改ム
其願書ニハ同徴募区内新兵ノ戸主二名ノ保証書ヲ添ヘ島司郡市長及大隊区司令官又ハ警備隊区司令官ヲ経テ旅団長ニ差出ス可シ但町村ニ在テハ町村長ノ奥書証印ヲ受ク可キモノトス
同条第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
島司郡市長ハ其事実ヲ審覈シ状況書ヲ作リ願書ト共ニ大隊区司令官又ハ警備隊区司令官ニ送付ス可シ
第五十四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
新兵入営前転籍シタルトキハ十四日以内ニ市町村長ヲ経テ監視区長ニ届出可シ但監視区外ニ係ルトキハ新旧住地所管ノ監視区長ニ届出可シ
同条第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徴集ニ応ス可キ者本籍ニ復帰シタルトキハ前項ノ例ニ依リ届出可シ
第五十五条中「七日」ヲ「十四日」ニ「者ハ」ヲ「トキハ其往先ヲ詳ニシ市町村長ヲ経テ」ニ改ム
第五十六条ニ左ノ一項ヲ追加ス
予備徴員ヲ徴集スルトキハ島庁若クハ郡市吏員之ヲ入営地又ハ臨時指定ノ地ニ引率シテ大隊区司令官又ハ陸海軍派出官ニ交付スルモノトス
第五十七条ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徴集ニ応ス可キ者翌年一月一日以後本籍ニ復帰シタルトキ亦前項ノ例ニ依ル但徴募年ノ十二月三十一日以前本籍ニ復帰シタル者同月同日迄ニ徴集ノ命ナキトキ亦同シ
第五十八条第一項ヲ左ノ如ク改ム
予備徴員転籍シタルトキハ十四日以内ニ市町村長ヲ経テ監視区長ニ届出可シ但監視区外ニ係ルトキハ新旧住地所管ノ監視区長ニ届出可シ
同条第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
寄留地ニ於テ徴集ニ応ス可キ者本籍ニ復帰シタルトキハ前項ノ例ニ依リ届出可シ
第五十九条第一項ヲ左ノ如ク改ム
予備徴員寄留若クハ十四日以上ノ旅行ヲ為サントスルトキハ其往先ヲ詳ニシ市町村長ヲ経テ監視区長ニ届出可シ其復帰シタルトキ亦同シ
第六十条ヲ左ノ如ク改ム
第六十条 徴兵令第十条ニ依リ現役ニ服センコトヲ志願スル者ハ其願書ニ戸主或ハ後見人連署シ身元証書ヲ添ヘ市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ九月一日以前自己ノ服役セント欲スル軍隊又ハ鎮守府ニ願出テ許可ヲ受ク可シ但軍隊又ハ鎮守府遠隔ノ地ニ居住ノ者ハ徴兵検査ノ際大隊区徴兵署又ハ警備隊区徴兵署若クハ徴兵検査所ニ申立テ身体検査ヲ受ケ合格ノ者ハ合格証書ヲ添ヘ願出ルコトヲ得
検査ノ為メ往復ノ旅費及入営旅費ハ自弁トス
第六十二条第一項中「願出可シ」ノ下「但徴兵令第二十条ニ当リ其事故三箇年ヲ過クルモ仍ホ止マサル者ハ本条ノ保証書ヲ添ヘ届出可シ」ノ四十三字ヲ加フ
同条第二項中「其願書」ノ下「及届書」ノ三字ヲ加フ
第六十三条第一項中「一月三十一日」ヲ「三月一日」ニ改ム
同条第三項中「壮丁名簿」ノ下「若クハ前年ノ仮決名簿」ノ十字ヲ加フ
同条第三項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
本条ノ願出已ムヲ得サル事故ノ為メ三月一日ヲ過クルモノハ島司郡市長ヨリ本人寄留地島司郡市長ニ協議シ徴募上故障ナキモノニ限リ許可ス可シ
第六十四条中「診断書」ヲ「診断証書」ニ改ム
第六十五条中「警備隊」ノ下「区」ノ一字ヲ加ヘ「診断書」ヲ「診断証書」ニ改ム
第六十六条中「府県郡市島嶼」ノ六字ヲ削リ「地方徴兵医員」ヲ「徴兵医官補助員」ニ改ム
第六十七条中「永久服役」ヲ「永久兵役」ニ改メ「近衛都督」ノ四字ヲ削ル
同条ニ左ノ一項ヲ追加ス
其疾病傷痍ニ依リ常備後備ノ服役ニ堪ヘ難キ者ハ国民兵ニ編入ス
第六十八条第一項中「近衛都督」ノ四字ヲ削ル
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
其願書ニハ同徴募区内現役兵ノ戸主二名ノ保証書ヲ添ヘ島司郡市長大隊区司令官又ハ警備隊区司令官及旅団長ヲ経テ師団長又ハ鎮守府司令長官ニ差出ス可シ但町村ニ在テハ町村長ノ奥書証印ヲ受ク可キモノトス
同条第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ追加ス
島司郡市長ハ其事実ヲ審覈シ状況書ヲ作リ願書ト共ニ大隊区司令官又ハ警備隊区司令官ニ送付ス可シ
第七十四条ノ次ニ左ノ一条ヲ追加ス
第七十五条 第十条ノ旅管徴兵参事員ハ未タ府県制ヲ施行セサル府県ニ在テハ府県会常置委員ニ於テ四名ヲ互選シ当選ノ者ヲ以テ之ニ充ツ
大隊区徴兵参事員又ハ警備隊区徴兵参事員ハ未タ郡制ヲ施行セサル郡ニ在テハ其郡内ニ於テ四名ヲ選挙シ当選ノ者ヲ以テ之ニ充ツ其選挙人被選挙人資格選挙ノ方法及任期ハ総テ府県会議員ノ例ニ依ル