逓信省官制
法令番号: 勅令第百十二號
公布年月日: 明治23年7月1日
法令の形式: 勅令
朕遞信省官制ノ改正ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十三年六月三十日
內閣總理大臣 伯爵 山縣有朋
遞信大臣 伯爵 後藤象二郞
勅令第百十二號
遞信省官制
第一條 遞信大臣ハ郵便、電信、航路標識及船舶海員ニ關スル事務ヲ管理ス
第二條 遞信省ニ總務局ヲ置カス
第三條 遞信大臣官房ハ通則ニ揭クル官房及總務局掌理事務ノ外左ノ事務ヲ掌ル
一 理財ニ關スル事項
二 會計ノ下檢査ニ關スル事項
三 廳舍建築ニ關スル事項
四 物品ノ購買賣却ニ關スル事項
五 電信及航路標識用品製作ノ管理ニ關スル事項
第四條 遞信省ニ左ノ諸局ヲ置ク
郵務局
電務局
管船局
燈臺局
會計局
第五條 郵務局ハ郵便ニ關スル事務ヲ掌ル
第六條 電務局ハ電信ニ關スル事務ヲ掌ル
第七條 管船局ハ船舶海員ニ關スル事務ヲ掌ル
第八條 燈臺局ハ航路標識ニ關スル事務ヲ掌ル
第九條 會計局ハ金錢物品ノ出納管守ニ關スル事務ヲ掌ル
第十條 郵務局長及電務局長ハ勅任二等又ハ奏任二等以上トシ管船局長燈臺局長及會計局長ハ奏任一等以下三等以上トス
第十一條 遞信省專任參事官ハ二人專任書記官ハ六人ヲ以テ定員トス
第十二條 郵務局及電務局ニ局次長ヲ置ク
第十三條 遞信省ニ通信事務官八人ヲ置ク通信事務官ハ郵便、電信又ハ計算ノ事務ヲ分掌シ若クハ郵務局及電務局ノ課長ヲ兼ネ課務ヲ掌理ス
通信事務官ハ奏任四等以下トス
第十四條 遞信省ニ司檢官十人及司檢官補十一人ヲ置ク司檢官ハ管船局ニ屬シ海員水先人ノ試驗、審問、船舶ノ檢査測量及新造船ノ工事監督ヲ掌リ司檢官補ハ管船局ニ屬シ司檢官ノ事務ヲ佐ク
司檢官ハ奏任トシ司檢官補ハ判任トス
第十五條 遞信省ニ技師十二人技手二百五十六人ヲ置ク
第十六條 遞信省ニ試補三人ヲ置ク
第十七條 遞信省ニ屬三百九十人ヲ置ク
朕逓信省官制ノ改正ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十三年六月三十日
内閣総理大臣 伯爵 山県有朋
逓信大臣 伯爵 後藤象二郎
勅令第百十二号
逓信省官制
第一条 逓信大臣ハ郵便、電信、航路標識及船舶海員ニ関スル事務ヲ管理ス
第二条 逓信省ニ総務局ヲ置カス
第三条 逓信大臣官房ハ通則ニ掲クル官房及総務局掌理事務ノ外左ノ事務ヲ掌ル
一 理財ニ関スル事項
二 会計ノ下検査ニ関スル事項
三 庁舎建築ニ関スル事項
四 物品ノ購買売却ニ関スル事項
五 電信及航路標識用品製作ノ管理ニ関スル事項
第四条 逓信省ニ左ノ諸局ヲ置ク
郵務局
電務局
管船局
灯台局
会計局
第五条 郵務局ハ郵便ニ関スル事務ヲ掌ル
第六条 電務局ハ電信ニ関スル事務ヲ掌ル
第七条 管船局ハ船舶海員ニ関スル事務ヲ掌ル
第八条 灯台局ハ航路標識ニ関スル事務ヲ掌ル
第九条 会計局ハ金銭物品ノ出納管守ニ関スル事務ヲ掌ル
第十条 郵務局長及電務局長ハ勅任二等又ハ奏任二等以上トシ管船局長灯台局長及会計局長ハ奏任一等以下三等以上トス
第十一条 逓信省専任参事官ハ二人専任書記官ハ六人ヲ以テ定員トス
第十二条 郵務局及電務局ニ局次長ヲ置ク
第十三条 逓信省ニ通信事務官八人ヲ置ク通信事務官ハ郵便、電信又ハ計算ノ事務ヲ分掌シ若クハ郵務局及電務局ノ課長ヲ兼ネ課務ヲ掌理ス
通信事務官ハ奏任四等以下トス
第十四条 逓信省ニ司検官十人及司検官補十一人ヲ置ク司検官ハ管船局ニ属シ海員水先人ノ試験、審問、船舶ノ検査測量及新造船ノ工事監督ヲ掌リ司検官補ハ管船局ニ属シ司検官ノ事務ヲ佐ク
司検官ハ奏任トシ司検官補ハ判任トス
第十五条 逓信省ニ技師十二人技手二百五十六人ヲ置ク
第十六条 逓信省ニ試補三人ヲ置ク
第十七条 逓信省ニ属三百九十人ヲ置ク