724 占領軍及びその家族の居住計畫に關する覺書(SCAPIN1637)
一九四七年四月二六日
1. 參照覺書:
a. 一九四六年三月六日附日本帝國政府宛の覺書(SCAPIN799)「占領軍及びその家族の居住計畫」に關する件
b. 一九四六年三月一六日附日本帝國政府宛の覺書(SCAPIN823)「占領軍及びその家族の居住計畫」に關する件
c. 一九四六年五月一八日附日本帝國政府宛の覺書(SCAPIN967)「日本の一九四六會計年度豫算」に關する件
2. 上記第一項a及びbの參照覺書は、日本の一九四六會計年度中における占領軍及びその家族の住居に對する要求條項を述べ、この豫定計畫に從つて採られるべき處置を規定している。第一項a及びbの參照覺書の規定は、上記第一項cの參照覺書による修正部分以外は現に有効である。
3. a. 日本の一九四六會計年度末までに、日本帝國政府は約一一,三一五家族に對する占領軍住居を準備するよう指令された。これらの住居は接收住宅、集團住宅及び住居計畫による新築住宅を含んでいる。
b. 前記の他、日本帝國政府に對し、日本の一九四七會計年度中に更に約六,一〇〇住居を要求すべきことが豫定されている。これらの要求は、新建設豫定表及び一切の種類の接收住宅修復作業計畫表に從つて、全會計年度中に引續いてなされるであろう。
4. a. 上記第一項bの參照覺書の規定條項によつて、日本帝國政府は、建設機關の要求を滿足せしめるに必要な資材、器具及び備品の生產及び引渡を促進すべきことを指令された。生產計畫は一九四七會計年度に對する追加住宅(約六,一〇〇)の完成に要する一切の所要種目について繼續されるであろう。
b. これら所要物資の生產は、一九四六年會計年度中の必要量に對して十分であつたとは言えない。最近生產は向上しているけれども、一切の要求を完全に滿している譯ではない。必須の種目においてなお不足がある。從つて一切の住居建設要求に應ずるため生產計畫を促進することが必要である。
c. この計畫に對する準備及び達成進捗報吿を每週月曜日に、連合軍總司令部宛の報吿のための寫一部と共に第八軍司令官に提出せねばならない。
5. 第八軍司令官は、引續き生產及び建設計畫を監督し、改修又は建設すべき建物の數及び種類を決定し、使用される住宅の割合を設定し、それに必要な計畫案及び詳細指示を與える筈である。