このデータベースについて
日本研究のための歴史情報
裁判例データベース(明治・大正編)
平易表示にする
原文表示にする
裁判粹誌
明治二十六年十月十六日言渡
實母カ幼者ノ財産管理人タリシ時虚偽ノ負債ヲ作リ為メニ幼者ヲシテ身代限ヲ為サシメ幼者ノ地所ヲ賣却シ又ハ虚偽ノ債権ヲ作リ他人ニ讓渡シタル等ノ事實アルヨリシテ更ニ後見人ヲ撰定セシヲ至當ト認メテ裁判シタルニ對シ普通ノ親権ヲ論シテ後見人ノ撰定ヲ非議スルコトヲ得ス
明治二十六年十月十六日言渡
実母が幼者の財産管理人たりし時虚偽の負債を作り為めに幼者をして身代限を為さしめ幼者の地所を売却し又は虚偽の債権を作り他人に譲渡したる等の事実あるよりして更に後見人を撰定せしを至当と認めて裁判したるに対し普通の親権を論して後見人の撰定を非議することを得ず。
リンク
NDLデジタルコレクション